魔女 | 「でも、魔法の報酬として、それなりのものををいただくわ」 |
人魚姫 | 「な、何?」 |
魔女 | 「あなたの一番大切なものをいただきます」 |
人魚姫 | 「えっ、そんなぁ。女の子の、いちばん大事なものって、あっ、やだ、あん」 |
魔女 | 「ほら、いいなさい。あなたの一番だいじなものは?」 |
人魚姫 | 「んっ、うん………………おかねですっ☆」 |
魔女 | 「あんたの人生何があったんだよ。じゃあ……二番目にだいじなものは?」 |
人魚姫 | 「えっ……それはだめ」 |
魔女 | 「ほっほう」 |
人魚姫 | 「この声だけはだめ。この、かわいくて、可憐で、歌えば鳥すらも聞き惚れる、奇跡のハートフルボイスは私の宝なんだから」 |
魔女 | 「あ、それイラネ」 |
人魚姫 | 「なーんでよお!」 |
魔女 | 「ねえ、私、欲しいものがあるんだけど、もらっていい?」 |
人魚姫 | 「何よ」 |
魔女 | 「あなたの胸をいただきます」※おごそかに |
人魚姫 | 「えっ、それは、えーっと、『やつはとんでもないものを盗んでいきましたアナタの胸にたぎるハートです』的なことかナー」※おごそかに |
魔女 | 「あなたの胸のサイズが減り、私のが増えます」 |
人魚姫 | 「ちょ、やだ。私だって余ってないのに」 |
魔女 | 「じゃあ足はあげない」 |
人魚姫 | 「えっと、3センチ、くらい?」 |
魔女 | 「10センチ」 |
人魚姫 | 「そんなにあげたら洗濯板通り越してえぐれちゃうよ! 谷間が別の意味になっちゃうよ!」 |
魔女 | 「じゃあ、8センチ! このラインは譲れない」 |
人魚姫 | 「う~、わかったわよう」 |