2010年7月アーカイブ

めいわく劇場裏話・能登麻美子編


「能登麻美子さんにあの声でののしられたい」

 と、企画プロデューサーのダダさんが急に言ったときには、何事かと思いました。大丈夫か。

「だから能登麻美子さんを呼ぶから、そういうシナリオにしてくれ」と。


 してくれも何も、シナリオはもう出来てますやんか。

 ......と思ったけれど、そのアイデアは面白いと思いました。


「世界めいわく劇場」は、名作童話をだいなしにしてみよう! というのがコンセプトで、シンデレラも、むちゃくちゃな性格のシンデレラです。

 ようは、能登さんが普段めったに演じない感じのキャラなのですね。
 そういうキャラを、能登さんにあえてやってもらうというのは、おもしろい。

 私は、役者さんが決まると、その人に合わせてセリフを調整しますから、そのついでにののしり言葉をいくつか加えておくのは、そんなに難しくない。

 書き加えてみました。
 ほんっとーにろくでもないシンデレラができました。


 そのろくでもないシンデレラを、能登麻美子さんが嬉しそうに演じてくださること! 

 ボケの言い方もツッコミのタイミングも完っ璧なんです。
 凄いぞ、あのはんなりしたふんわりした癒し声の能登麻美子さんはお笑いもできるぞー。


 しかも、「こういう言い方で来るかな?」という想像を裏切ったうえで、それ以上のものが出てくるからなおスゴイ。

 特にすごいと思ったのは、ちょっと可愛いセリフも入れとこうかなと思って、
「ニャー」
 というのを書いておいたら、まったく想像外の「ニャー」が出てきました。能登麻美子さんの「ニャー」。それも相当尋常でない「ニャー」。こんなニャー聴いたことない。これはもう、文章で伝えられないので、聴いてもらうしかないです。ちなみにこの能登キャットは、いつのまにか小林さんが「ボス」という名前をつけてキャラクター化していました。

 もうひとつ。
「おーほほほ、パンがなければ死ねばいいのにー」
 というセリフを書いたら、能登さんは、

「おーほほほ、パンがなければ、死ね!」

 と、気持ちよーく、言い切られました......。

 能登さん......。


(加納新太)

》世界めいわく劇場 スペシャル+シンデレラ
 仕事中にラジオを鳴らしていることが多いのですが、ある日、ものすごい奇声がスピーカーから聞こえてきて、それが小林ゆうさんでした。

 役者としての小林ゆうさんの活躍は、もちろん知っていました。とにかく声に存在感があって、時々本当にはっとするような芝居をされますね。ながら見をしていたテレビのほうに、思わず振り向いてしまう。要するに、注目していたわけなのでした。

 その役者・小林ゆうって、普段の人となりはこういう人なの!? ということを、ラジオ経由で知って非常に驚いたわけです。

 こういう人、というのはつまり、

 ものすごい周波数でめまぐるしく上下するテンション。
 ことあるごとに言及される豚愛好っぷり。
 言語を絶する人外魔境の画力。

 そして、それがラジオ用のキャラクターではなく、どうやらふだんからずーっとこんな感じらしい、という噂を聞くに及んで、いったいその噂は本当なのか、いっぺん直に会って確かめてみたい、という気持ちがありました。

 結論からいうと、本当でした。


 凄いなこの人。
 小林さんはトーク番組などで、「いるだけでその場を小林ゆう空間にしてしまう」パワーがあって、常々すごいなと思っていたわけなんですが......フリートークではなく、シナリオがあって、セリフを用意していてもそれはまったく同じだったのでした。

 打ち合わせ時に、小林さんに、
「あの、アドリブを入れてもよろしいですか?」
 と、あの腰の低い感じで聞かれたので、ええもうどんどん入れてください、とお答えしました。
 これは収録現場で、役者さんからよく訊かれる問い合わせなんです。実際にセリフを喋る側から見ると、しっくりくるようにちょっと変えたいと思うことがあるみたいなんですね。私は、常にセリフ変更やアドリブOKにしています。最終的にお客さんが受け取るのは役者さんたちの芝居なのですから、芝居がしやすく、芝居が良くなるように変えていくのは好ましいことなんです。

 といっても、役者の皆さんは、ポイント的にちょこっとネタを加えたりするくらいのことが多いです。今回もそんな感じだろうと思っていました。

 ところが小林ゆうさんはちょっと違ったわけですね。

 もう、
 嵐のようにアドリブをつっこんできた......。

 台本上に1個ボケがあったら、その前後に3倍くらいアドリブのボケをつっこんでくる......。
 しかも、演じるごとに毎回そのアドリブボケの内容がちがう。

 こんなにネタがポンポン出てくる人見たことない!

 その毎回違う、3倍量になった小林ゆうさんのボケを、能登麻美子さんが全部拾う拾う!

 そのやりとりが、全部おもしろい!

 実のところ、「好きなだけアドリブを入れてください」とは云いつつ、「つまんなかったら、編集で切っちゃおう」みたいな失礼なことも、頭の片隅でちらっと考えていたんです。

 でも、全部おもしろかったので、全部そのままOKでいただきました。「嵐のような小林ゆう」が、全部収録される予定です。

加納新太

》世界めいわく劇場 スペシャル+シンデレラ

徒歩2分のコンビニに行くのに死にそうになってしまうほど
猛暑な今日この頃いかがお過ごしですか。


そんな中、やっと新作の入稿が終わりました!
といっても色校が出るまで安心は出来ないし、特典の作業もまだだし、
ポスターも作らないといけません。
ヘムレンさんのホルンがある限り油断はできねぇのだ。


そして入稿完了のスキをみてサイトもがっつり更新しました!


「シンデレラ」(能登麻美子×小林ゆう)試聴開始!


「シンデレラ」の紹介ページで試聴版を公開しました。
能登麻美子さんと小林ゆうさんの壊れっぷりを堪能してください。
全編こんな感じですw


バナーキャンペーン開始!


兎塚エイジさんの描き下ろし色紙が当たるバナーキャンペーンを開始しました!
今回も試聴のできるバナーのほか、いくつかの種類を用意しましたので
好きなものをお使いください。(´ワ`)



ジャケットを公開!


兎塚エイジさんによる描き下ろしジャケットを公開しました。
今回はクリアケース仕様になってますので、ケースから取り出すと
美麗なイラストだけを堪能できるようになっています。



紹介ページから画像ひっぱってきました。


夏コミの頒布スペース


2日目 Z-32a 「CLIC CLAC」


3日目の委託もあります。
シ-74a 「GUNP」さん
あ-59a 「DO-RAKU7」さん



よろしくお願いいたします!

モックアップできたー

一通り編集終わって見本を作ってみました!
夏コミ新作の「世界めいわく劇場スペシャル」には
兎塚エイジさんのイラスト満載のフルカラー40P小冊子が封入されます。





CLIC CLACの夏コミ新作情報をアップしました!

今回は「世界めいわく劇場スペシャル+童話『シンデレラ』」です。

なんと声の出演は能登麻美子さんと、小林ゆうさん!!

お二人ともめっちゃノリノリで楽しそうに演じてくださいました。
収録はものすごいアドリブ合戦でした。
特に能登さんは今まで見たこと無いような壊れっぷりw
収録現場は爆笑が絶えませんでしたっ。(´ワ`)


過去3作品+録りおろしミニドラマ収録


そして今回の「スペシャル」ですが、過去に発売した
「人魚姫」、「マッチ売りの少女」、「白雪姫」も収録し、
さらに3作品の録りおろしミニドラマも収録!
すでにお聞きの方も楽しめる内容になってます。
いやむしろ今まで聞いてくださったファンの方にこそ聞いていただきたいっ。


兎塚エイジさんの描きおろし満載イラストブック


そして今回のスペシャルのために兎塚エイジさんが
描き下ろしてくださったイラスト満載のフルカラーイラストブックが
封入特典として付いてきます。


こんな感じのイラストが描きおろされています。

内容も装幀もスペシャルに相応しいものと自身をもってお送りします。
同人だからこその採算度外視ですw

コミケでは 8/14(土)Z-32b「CLIC CLAC」で出しますので、
ぜひぜひ遊びにいらしてください。

翌日の8/15(日)は「GUNP」さんのブースで少量ですが委託もしてますので、
そちらでもどうぞ。

詳しくは公式サイトをご覧下さい。



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