2009年7月アーカイブ

ダダが「これだ!」と思った絵。

とか書くと1行で終わってしまうのでもうちょっと書くと、
作品の雰囲気にあった絵柄の描ける方をまず探しました。

特に重要視したのは「色調」。
童話がモチーフなのにパッキパキのコントラストではおかしいですからねw
やはり童話といえば水彩やパステルの淡い色彩が似合います。

絵本なのにハイライトばっきばきの絵とか合いませんよね。
いや、最近はそういう本も出てきてますが。

次のキャラの容姿。
可愛いキャラクターが描けるのは大前提ですが、モエモエ(?)しすぎてもいけません。
本シリーズは男性向け創作ではなく、あくまで童話モチーフなのです。
メインターゲットの男性に好まれ、かつ女性にも受け入れてもらえる絵柄。
そんなキャラクターが描ける方を探しました。
もちろん絵師さん自身の知名度も重要です。

これらを検討した結果、兎塚エイジさんにお願いすることになったのですね。
個人的に『ゼロの使い魔』大好きですし!(笑)

そして第一弾『人魚姫』のキャラクター案があがってきた時に、
この選択が間違いではなかったことを見せつけられるわけですよ!

シナリオと、おおまかな指示を出して、一番最初にキャラがあがってくる瞬間。
これはどんな作品を作っていてもドキドキします。
まさに分娩室の前で待つ父親の気分。

ちなみにこれが「人魚姫」のキャラです。
兎塚さんから一番最初に受け取る絵。ドキドキでした!

090730_ningyo1.jpg
「これだ!!」と本当に叫びました。

その後いろいろ修正がはいった決定稿がこちら。
人魚姫はそのままですが、魔女ががらりと変わりました。種族からして違うw

090730_ningyo2.jpg
兎塚さんのキャラはシナリオに見事にハマるので毎回届くのが楽しみですよー。

090730_illust.jpg

めいわくな裏話1

 シナリオ担当の加納です。


 シナリオ担当とはどういう仕事かというと、役者陣に読んでもらう台本を書き、ユーザーの皆さんから、「こんなバカなこと書くライターはよっぽどバカだろ」と思われたり、実際に言われたりし、
「そのバカ部分はプロデューサーがどうしても入れろと言った部分なのに......」
 と釈然としない気分になる、そういう仕事のことです。

 

 さて、前のエントリで、そのプロデューサーことダダPが言っていましたが、今回の「白雪姫」、場合によっては「ヘンゼルとグレーテル」になる可能性がありました。

 

 白雪姫にするか、ヘンゼルとグレーテルにするか、さんざん迷ったあげく、とうとう打ち合わせでは決めることができずに、
「とにかく両方のアイデアで書き始めてみて、うまく書けたほうを採用しよう」
 とかいって、結局加納に一任されたんじゃなかったかな?

 

 どうして、「ヘンゼルとグレーテル」ではうまくいかなかったかというと、それは、
「声優2人だけで全部を演じる」
 という、シリーズ全体の縛りのためでした。
 白雪姫みたいに、ドワーフが7人出てくるお話も、2人でやる。マッチ売りの少女みたいに、マッチ売りの少女しか出てこないお話も、2人でやる。

 

「ヘンゼルとグレーテル」に登場するのは、ヘンゼル、グレーテル、魔女の3人。
 この人数が、中途半端だったのですね。
 声優2人で、3人の役を分け合うとなると、どっちかが1役を担当し、どっちかが1人2役。
 1人2役の組み合わせは、「ヘンゼル&グレーテル」か「グレーテル&魔女」か「ヘンゼル&魔女」。
 どの組み合わせでも、いまひとつ、おもしろみにつながらない感じがしたのです。
 どうせ、1人2役をやってもらうなら、そのこと自体がネタになっててほしい。
 人数的にムリな物語を、ムリヤリ2人だけで演じる、というのが基本的な企画趣旨なのです。だったら、あからさまにムリな配役にしたほうがいい。

 

 たとえば、7人のドワーフを、全部ひとりの人に演じてもらうとか。

 

 今回、1人9役を演じることになった伊藤静さんは、台本を受け取って中身を見たとき、
「え? これ何かの間違いですよね?」
 と言ったそうです。

 

 何かの間違いのようなシナリオを演じてくださって、ありがとうございましたぁー。

ブログを携帯からも見れるようにしましたー。

世界めいわく劇場ブログ

http://clic-clac.jp/products/douwa/blog/i/

CLIC CLACブログ

http://clic-clac.jp/blog/i/

これで電車の中でもばっちりです。
しかし問題は、XREAサーバーが混み合っていてエラーになることが多いことですが......。

090725_mobile.jpg
せっかくブログ設置したのに何も書かないんじゃ寂しい!
普段の仕事では宣伝担当に

「ブログ設置するのはいいですけど、
 最初に5記事くらいないと寂しいですよ?
最初だけ頻繁に更新して、放送中なのに更新停滞とか
切ないことこの上ないですが大丈夫ですか?」

とか言ってるのに、自分のサイトではコレですよ。


そして始まりました。聞かれてないのに答えちゃおう。
「なぜなにめいわく」のコーナーです。
今回で終わりの可能性もあります。

■作品はどうやって決めるの?

「人魚姫」「マッチ売り」「白雪姫」と通して見ていただけるとわかるように、
本シリーズでは役者さんの組み合わせにすごい重点を置いてるんですね。

企画書にはこんな感じに書いてあります。

役者の組み合わせにこだわりを
配役にあたっては、演技力はもちろんのこと、この組み合わせならではんという訴求効果を求めます。
例えば、悪の三人組といえば......、双子といえば......、といった
王道の組み合わせも配役のポイントといたします。

あるんですよ、企画書。一応。
コミケで頒布してるものとはいっても、役者さんの事務所には
きちんとしたものを提出しないといけませんから。^^;

で、加納さんとの打ち合わせで、役者の組み合わせと
作品を平行して考えたりするわけです。
これがまた難しくて、役者二人だけで演じることが出来て、
かつ面白さに活かせるものていうと限られてくるんですね。

あーでもない、こーでもないと5時間くらい打ち合わせしてます。
かなり本気の打ち合わせをします。
端から見ると怖いかもしれません。

ちなみに今回の「伊藤静&生天目仁美」という組み合わせだと
「ヘンゼルとグレーテル」、毛色の違うところでは「注文の多い料理店」
なんかも候補にありました。

ショップ委託情報です!

いいだしっぺ・ダダです。

おおっと、重要な情報を載せ忘れておりましたよ!
アニメイト様ではすでに予約が始まっております。
ゲーマーズ様でもまもなく始まると思いますので、お待ち下さい。

今回もイベント盤と店頭盤では別パッケージですので、
兎塚エイジさん好きなら両方持っておいて損はないと思います。

》アニメイト通販ページ

090724_animate.jpg

こんにちは、いいだしっぺのダダです。
「世界めいわく劇場」の新作入稿完了しました!

そして公式サイトの情報公開にあわせ、
ブログも「世界めいわく劇場」用に用意しました。
今後はこちらで制作情報などを載せていきたいと思います。

さてさて夏の新作ですが、今回はグリム童話の「白雪姫」です。
若く美しい少女・白雪姫を伊藤静さん
それに嫉妬するお后様を生天目仁美さんが演じます。

shirayuki_chara.gif

そしてアレンジは
白雪姫が七人の美少女をはべらせていたら。

伊藤さんと生天目さんというコンビでどんな話に
なっているかは聴いてのお楽しみです。(´ワ`)

発売はコミックマーケット76および、全国のアニメイト・ゲーマーズ各店にて。
コミケは2日目に参加してますので、ぜひぜひ遊びにいらしてください。

8/15(土)東A-56a「CLIC CLAC」



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